保育園休園につきママアナウンサーが子連れでラジオ生出演!世のママたちの反応はいかに #ママたちの働き方を考える

DJのイラスト(CD・女性)
ママスタセレクトさま
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2018年7月初旬、西日本は平成に入って最悪の豪雨災害に見舞われました。今回は、7月6日に放送されたABCラジオで起こったひとつの「出来事」についてご紹介していきます。

主役は、朝日放送テレビ(ABC)の喜多ゆかりアナウンサー。1歳のお嬢さんをいつも預けている保育園が、豪雨のために保育士さんが出勤できず、休園となってしまいます。ABCがあるのは大阪。喜多アナウンサーは埼玉県に住む実母を呼びよせようとしますが、これまた豪雨による交通の乱れが原因となって断念せざるを得なくなりました。ABCの社員である喜多アナウンサーのご主人は打ち合わせのため、お嬢さんの面倒をみることはできません。そのとき喜多アナウンサーの取った行動とは……?

「ラジオから赤ちゃんの声がする!」リスナーからは現場の対応に称賛の声
喜多アナウンサーに残された道は、仕事を休むか、子連れで出勤するかでした。喜多アナウンサーは子連れでの出勤を選びます。しかし、子どもの面倒を見てくれるあてがあったわけではなかったようです。恐る恐る職場であるラジオのスタジオに子どもを連れて行ったところ、番組に名を冠する三代澤康司アナウンサーは、快く「ふたり」を迎え入れたとのこと。とくに事情を聴くこともなかったそうです。

ラジオを聞いたリスナーからは、「素晴らしい」「英断!」との声が相次いだとのことでした。

一見、美談に見えるけど……ママたちはこの「出来事」をこう見た!
とてもいい話に聞こえますね。ワーキングマザーを職場全体が、あるいは上司が支える姿勢は世の中に、「働くママを支える」形を示した、ともいえます。

ただ、ママたちからはいろいろな見方が出ました。

『美談になっているけど、これは超特殊なケースだし、これが良いとされたらこんな状況でも出なきゃいけないのか~って考えてしまう。喜多アナも三代澤さんも好きだし、雰囲気はすごくよかったんだろうなとは思うけどね!』

『うちは保育園休みなら仕事休めるよ。1歳をわざわざ連れてこなくても、と思った』

そもそも電車が不通となり、保育園も休園となるような状況で出勤しなければいけないのか、と疑問を呈するコメントがありました。そして情報を伝える責務を負う「アナウンサー」であることや「ラジオ」であることの特殊性に触れているママもいました。現に喜多アナウンサーのご主人は同じ会社の社員でありながら打ち合わせのため、子どもの面倒をみることができなかったとのことでした。出勤しなければいけなかったのか、という疑問については、もちろん喜多アナウンサーと会社の判断にゆだねられるところでしょう。喜多アナウンサーの判断については、

『あの状況で自分が休むことより子連れでも出勤しなくちゃ! というのが喜多アナらしいよね。三代澤さんもそんな喜多アナの性格をわかっての対応だよね。ラジオいつも以上にホッコリしていましたよ』

『職場の環境とその人の仕事ぶりや人柄、人望によるよね』

とのコメントが。つまり、今回の喜多アナウンサーの子連れ出勤とラジオ出演については、ひとえに喜多アナウンサーと三代澤アナウンサーの人望や仕事ぶり、周囲のスタッフの方々の人柄に成功した要因がある、といえそうです。一般の会社に勤めるママたちが同じように子連れ出勤できるかどうかは……少々無理があるかもしれません。

「子連れ出勤」できる職場は恵まれている?ゆくゆくは当たり前になる?
とはいえ昨今の待機児童問題のあおりを受け、育児休業を終えても保育園に入れず、やむを得ず仕事を辞めたママもいます。今回の喜多アナウンサーの「子連れ出勤」は、働く意欲のあるママたちにひとつの可能性を与えてくれたのではないかと考えます。かなり特殊なケースとはいえ、子連れ出勤は可能であることが示されたのです。現に、

『設計事務所のアシスタントをやっているから、子どもは学校帰りに事務所に来るよ。で、スタッフさんや職人さんたちが誰かしら相手してくれている。恵まれた環境に感謝している』

『うちも職場に自由に子ども連れてきても許される。子どもたちも独身の部下に懐いている。ホント助かる』

子連れ出勤しているママはいます。

ママたちの子連れ出勤が今後も成功を重ねていけば、もしかしたら、いずれ日本の社会全体が子連れ出勤という働き方を受け入れていくのかもしれません。

今後、子連れ出勤に理解がある会社が少しずつでも増えて、ママたちがもっと働きやすい社会になっていくといいですね。

文・しのむ 編集・しらたまよ

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