真備3幼稚園で夏休み預かり保育 被災宅片付けに専念と保護者歓迎

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山陽新聞さま
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 西日本豪雨で甚大な浸水被害を受けた倉敷市真備町地区で、市立の3幼稚園が被災者らのために夏休み中の預かり保育を行っている。夕方まで子どもの面倒を見てもらえるため、被災した家の片付けに追われる保護者らから歓迎する声が上がっている。

 預かり保育は、水没を免れた岡田(同町岡田)、薗(同町市場)、二万(同町上二万)の各幼稚園で実施。幼稚園の正規の教育時間(平日午前9時~午後2時)以外にも時間を広げ、平日午前8時~午後6時に無料で預かっている。原則、真備町地区の3~5歳児を対象に8月末まで続ける。岡田幼稚園は12日までは土日曜(同2時まで)も対応する。

 被災者らのニーズを考え、薗、二万幼稚園は西日本豪雨の直後に預かり保育を始め、岡田幼稚園は以前から継続。被災して休園中の別の幼稚園や保育園の園児も含め、午後6時には至らないものの各園ができる範囲で同2時以降も受け入れていた。市は夏休みに入った7月20日から他の幼稚園の教諭を応援で派遣し、一律の時間帯を設定して態勢を充実させた。

 市によると、現在は3園合わせて1日当たり約90人の子どもが過ごしている。二万幼稚園に長女(4)を預けている女性(30)=同町=は「水没した親戚宅の復旧作業を連日手伝っており、子どもを連れては行けないので助かる」と話す。

 市保育・幼稚園課は「子育て世帯の被災者が元の生活を取り戻すための力となれるよう努めたい」としている。

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