水戸市の待機児童、最少の30人 前年比で83人減少

産経ニュースさま
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 水戸市は4月1日時点の市内の待機児童数は30人で、前年同期比で83人減少したと発表した。記録が残る平成21年以降で最少となった。

 毎年4月1日時点での市内の待機児童数は、27年の158人をピークに減少。29年は113人で、県内ではつくば市(114人)に次いで2番目に多かった。

 市は待機児童が生まれる原因は、受け入れ可能な施設と入所希望が多い施設との間のミスマッチや、保育士不足などと分析。30年度当初予算で整備する保育施設の立地を需要のある地域に指定したほか、29年度からは結婚や出産などで離職中の「潜在保育士」の復職を促すための補助金制度も開始した。

 また、市内の待機児童は7割以上が0~2歳の子供となっている。市では、3才未満児を受け入れる定員19人以下の「小規模保育事業」の施設を28、29年度で9カ所整備。29年度補正予算と30年度当初予算でも合わせて11カ所の整備を補助する。

 高橋靖市長は待機児童対策を「政策の一丁目一番地」と位置づけており、市の第6次総合計画の中では29年度内の待機児童ゼロ達成を目標としていた。市幼児教育課の担当者は「毎月100人ほどの入所申し込みがあり、『隠れ待機児童』も存在している。引き続きハード、ソフト両面からあらゆる施策を講じ、待機児童ゼロを目指す」としている。

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