千葉県の待機児童18%減 保育所の整備進む


日本経済新聞

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千葉県は7日、4月1日時点の県内の待機児童数が833人と、前年同時期に比べ18%(187人)減少したと発表した。子育て世帯を中心に人口流入が続く県北西部を中心に保育所の整備が進み、3年連続で減少した。

待機児童が最も多かったのは船橋市の197人で、前年から2.7倍に増えた。市によると、子育て世代の転入などで、特に1歳児の入所申し込みが急増したという。20年度中に認可保育所と小規模保育事業所を計7カ所整備し、430人の定員を確保するほか、既存の保育所で定員を増やすことも検討する。

次いで多かったのは四街道市で、昨年の0人から74人に増えた。市は21年4月1日までに5カ所の保育施設を新設する方針で「新たに生じた待機児童もカバーできる」(市保育課)とみている。

これまで待機児童が多かった県北西部では保育需要の高い駅周辺などで施設整備を進み、市川市が54%(74人)減の64人、浦安市が76%(108人)減の34人と大きく減少。千葉市も5年ぶりにゼロとなった。

県によると、県内の保育所の定員数(認定こども園なども含む)は4月1日時点で13万759人と、前年同期に比べ5%(6524人)増えた。

4月に策定した新たな整備計画では、民間保育所の新設への財政支援などで、24年度までに保育所の定員を20年度比で15%増やし、21年に待機児童をゼロにする目標を掲げている。


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