児童ポルノ保有者のIPアドレスを警察がリスト化、ISPが警告メールを送信


INTERNET Watch
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関西エリアでFTTHインターネット接続サービス「eo光」などを
展開する株式会社ケイ・オプティコムは9日、
滋賀県警察本部と共同で、ファイル共有ソフト「Share」での
児童ポルノ拡散防止に取り組むと発表した。

児童ポルノコンテンツを保有しているeo光の利用者を
滋賀県警が抽出し、IPアドレスをリスト化。
そのリストをもとにケイ・オプティコムが加入者を特定して
警告メールを送付する。
なお、県警からケイ・オプティコムに対しては、
管理番号、IPアドレス、時間のみの情報が渡される。
これに対してケイ・オプティコムでは、
管理番号に実施状況の情報のみを付加して
県警に報告することで、個人を
特定できないようにするとしている。

インターネット上での児童ポルノの拡散を
防止するためのISPの取り組みとしては、
サービスの加入者が児童ポルノサイトに
アクセスしようとするのを強制的に遮断する
“ブロッキング”という手法が日本では昨年4月よりスタート。
ケイ・オプティコムでも9月よりブロッキングを実施している。
しかし、ファイル共有ソフトを利用した
児童ポルノの流通に対しては
ブロッキングでは対応できなかった。

「現在、インターネット利用者が
ファイル共有ソフトを利用することにより、
児童ポルノコンテンツなどの違法データが
不特定多数の利用者へ広まっており、
社会問題となりつつある」として、
ケイ・オプティコムでは今回の取り組みを
実施することにした。

著作権侵害コンテンツの流通防止では
従来も、権利者団体などとISPが連携して
警告メールを送信するような取り組みの例はあった。
ケイ・オプティコムによると、
児童ポルノの拡散防止で
警察本部とISPが連携するのは国内で初めて。
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