下関市:園児数基準以下の３幼稚園、募集中止１年先延ばし 保護者らの要望で ／山口

毎日jp様
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下関市は６日、来年度から園児の募集を中止する予定だった

市立の３幼稚園について、募集の中止を

１年先延ばしする方針を明らかにした。

保護者らの強い反発があったためで、今月中にも正式決定する。

ただ、来年度も園児数が基準を下回れば、

次年度以降は募集を打ち切るという。【西嶋正法】

この日開かれた市議会文教厚生委員会で市教委が明らかにした。

募集が継続されることになったのは、

長崎本町の第三幼稚園（８人）▽菊川町の楢崎幼稚園（１０人）

▽豊浦町の小串幼稚園（９人）＝カッコ内は園児数。

市教委は１０年に幼稚園の適正規模に関する基本方針を策定し、

全園児数が１５人以下で、かつ入園児が１０人未満の場合には、

次年度の園児募集を原則中止することを決定。

３幼稚園はこの基準に該当するため来年度以降、

募集を中止する予定だった。

しかし、保護者や地域住民を対象にした

７月の説明会で「小規模でもしっかりした教育ができる」などと

反対意見が続出。

８月には第三、小串の両幼稚園関係者が

それぞれ１０００人を超える署名を集め、

募集継続と園の存続を求める要望書を市に提出するなど、

市の方針に反対する動きが広がっていた。

これらの動きを受け市教委はこの日の文教厚生委で、

来年度も募集を継続する意向を表明した。

だが来年度も募集停止条件に該当した場合は、

次年度の募集を停止する方針であることを強調した。

報道陣の取材に、波佐間清教育長は

「保護者への周知徹底の期間が短く、

住民の強い要望もあって１年延長を決めたが、

今後も基準にのっとっていくという方針に変わりはない」と述べた。

第三幼稚園に子供が通う主婦（４３）は

委員会を傍聴後、「募集が継続されるのは良かったが、

来年も同じ状況になるかもしれないと思うとすっきりしない」

と複雑な思いを語った。

市教委は１１日午後０時半、第三幼稚園

▽１２日午後１時、小串幼稚園で市教委幹部が出席し、

それぞれ説明会を開く。楢崎幼稚園も近日中に予定している。
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