赤ちゃんポスト相談1.4倍 昨年度1445件

YOMIURI ONLINE
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 慈恵病院(熊本市)の「こうのとりのゆりかご」(赤ちゃんポスト)の運用状況などを検証する
熊本市の専門部会が22日開かれ、病院に2013年度に寄せられた
妊娠などに関する相談件数が1445件と、
12年度(1000件)の1・4倍になったことが報告された。
市は「相談窓口の存在が認知されたことに加え、
ゆりかごを取り上げたテレビドラマが影響したのではないか」とみている。

 ゆりかごを巡る相談件数は、開設された07年度が501件で年々増加を続け、
13年度までの7年間で5212件に上る。

 13年度は、10月までは1か月100件前後で推移していたが、
11月193件、12月212件とほぼ倍増し、単月での最多件数を更新した。

 この日の専門部会で検証対象となった今年1~3月を見ると、
相談内容は、妊娠の判定や避妊に関するものが33%で最多。
次いで夫・パートナーの反対や不倫といった「思いがけない妊娠」(30%)だった。
相談者の64%を県外が占めた。

 昨年11月、TBS系列でゆりかごを取り上げたドラマが放映された。
このため、市子ども支援課は「件数が高止まりし、県外からの相談が増えているのは、
ドラマの影響も考えられる」と指摘している。

 専門部会では、ゆりかごの運用自体は、
子どもの安全確保などが適正に行われていると評価した。
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