事業所内保育所 諏訪赤十字病院に「地域枠」 来年4月から



信濃毎日新聞
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諏訪赤十字病院(諏訪市)の委託を受けて同院内で事業所内保育所を運営するNPO法人きらり(岡谷市)が、諏訪市の一般市民の3歳未満児を受け入れる「地域枠」を導入することが14日、分かった。近く、4月施行の国の子ども・子育て支援新制度に基づく「地域型保育事業」の認可を市に申請する。県こども・家庭課によると、県内57カ所の事業所内保育所で地域枠を設けるのは「初めてではないか」としている。

 きらりは2009年から、同病院から事業所内保育所の運営を受託。現在、定員は0~2歳児25人。地域枠の導入は来年4月からの予定で、定員のうち6人を諏訪市内から受け入れる計画だ。3歳未満児の保育ニーズが高い諏訪市は「保護者の選択肢が広がる」と歓迎している。

 現在は認可外保育所の扱いだが、地域型保育事業の認可を得れば、認可保育所同様、市から規模に見合った給付を受けられるようになる。

 市こども課によると、市内の保育所で受け入れている未満児は07年度に初めて200人を超え、14年度は306人に増えた=グラフ。市は私立を含む10保育所で未満児保育を実施しているが、10月からさらに1カ所増やす予定だ。

 市こども課は「未満児の保育需要が高まっている」と説明。きらりの丸茂徹之事務長は、地域型保育事業の給付により「経営基盤が安定し、保育士の待遇などを改善できる」としている。

 きらりは岡谷市立岡谷病院(10月から岡谷市民病院に統合)の保育施設も運営しており、同様に地域枠を設ける方向で検討している。
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