パパも育児参加ママの負担を軽~く 深川市「イクメン手帳」配布


北海道新聞
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【深川】市は、男性向けに妊娠や出産、育児の基礎知識や具体的なアドバイスをまとめた「イクメン手帳」を作成した。市内に住み、3歳までの子供を持つ父親や、妻が出産予定の男性を対象に、今月から配布している。市は「核家族化が進んでおり、男性の育児参加を促し、母親の負担を軽くしたい」と説明する。
 赤ちゃんのお風呂の入れ方などを教える市主催の教室で父親の参加が増えるなど、男性の育児への関心が高まっていることから、作成した。母親から「おむつ替えなど、簡単なことだけでもやってくれたら助かる」との声が市に寄せられることもあるといい、市は「実家から離れて住む夫婦が多くなっており、農家の多いこの地域でも父親の育児参加の必要性は高まっている」と指摘する。
 手帳はA5判33ページ。妊娠編、出産編、育児編に分け、女性の体調や精神面の変化、出産の流れ、おむつの替え方などを解説。市内の女性の声を参考にした「パパにしてもらってうれしかったこと」の欄では「寝かしつけ」「子どもの着替え」などが並び、月齢別の赤ちゃんとの遊び方を写真入りで紹介している。深川市立図書館の絵本コーナーなどの情報もある。
 1月に第1子が生まれ、夫婦2人で育児をする市職員の板垣潤さん(28)は「妻1人だけで育児はできないと分かっていても、いざという時に何をしたらいいか迷うこともある。冊子を参考に積極的に育児をしたい」と話す。
 市は約9万円をかけ、300部作成。これまでに母子手帳の交付時や乳幼児健診の際に約40部を配布した。市子育て支援推進室で受け取ることができる。問い合わせは同室(電)0164・26・2237へ。(関口潤)
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