NHK様
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熊本市教育委員会が行った調査で、市立の小中学校に通う２１００人余りが「カウンセリングが必要」と判断されましたが、このうち１つの小学校では、児童の半数以上が「１人になるのが不安」と訴えていたことが分かり、放課後などに子どもの心のケアをどう進めるかが課題になっています。
この調査は、子どもたちの心への地震の影響を把握するため、熊本市教育委員会が今月、市立の小中学校に通う６万１０００人を対象に行ったものです。
教育委員会が作成した質問が記されたアンケート用紙を子どもや教員に配ったうえで、学校側の聞き取りなども含めて総合的に判断する方法で行った結果、２１００人余りにカウンセリングが必要と判断されました。
この調査を熊本市の一新小学校が独自に集計したところ、全校児童３９７人のうち、５３％の２１２人が「１人になるのが不安」だと回答していたことが分かりました。
自由記述欄には、「トイレや風呂に１人で行けなくなった」とか「夜、泣くようになった」「何事も心から楽しめなくなった」などと書かれていて、放課後などに子どもの心のケアをどう進めるかが課題になっています。
馬場敬子校長は「子どもたちは学校では楽しく遊んでいるが、帰宅して１人になったときなどに、ふと不安を感じるのだと思う。担任は子どものいちばんの相談相手だと思うので、寄り添って声をかけることが大事だと思う」と話しています。
教育委員会が作成した質問が記されたアンケート用紙を子どもや教員に配ったうえで、学校側の聞き取りなども含めて総合的に判断する方法で行った結果、２１００人余りにカウンセリングが必要と判断されました。
この調査を熊本市の一新小学校が独自に集計したところ、全校児童３９７人のうち、５３％の２１２人が「１人になるのが不安」だと回答していたことが分かりました。
自由記述欄には、「トイレや風呂に１人で行けなくなった」とか「夜、泣くようになった」「何事も心から楽しめなくなった」などと書かれていて、放課後などに子どもの心のケアをどう進めるかが課題になっています。
馬場敬子校長は「子どもたちは学校では楽しく遊んでいるが、帰宅して１人になったときなどに、ふと不安を感じるのだと思う。担任は子どものいちばんの相談相手だと思うので、寄り添って声をかけることが大事だと思う」と話しています。
スクールカウンセラー配置へ
今月、市立の小中学校に通う児童・生徒に行われた調査で、２１００人余りにカウンセリングが必要と判断されたことを受けて、熊本市教育委員会は、今月２３日からスクールカウンセラーを県外からの応援も得て４２ある中学校すべてに配置し、その校区の小中学校に通う児童・生徒の心のケアに当たることにしています。
市の教育委員会の総合支援課は「前例のない地震で、カウンセリングを求める子どもが多いという印象だ。十分なカウンセリング態勢を構築していきたい」と話しています。
市の教育委員会の総合支援課は「前例のない地震で、カウンセリングを求める子どもが多いという印象だ。十分なカウンセリング態勢を構築していきたい」と話しています。
放課後の学童保育の対象拡大
児童の半数以上が「１人になるのが不安」と訴えていたことが分かった熊本市の一新小学校では、放課後の学童保育の対象を拡大し、子どもたちをできるだけ「１人にしない」ための取り組みを始めました。
これは、一新小学校が今月１３日から行っているもので、１６日の放課後は児童２０人が図書室に集まり、午後５時までの間、学校の支援員と一緒に宿題や読書をして過ごしていました。
児童は「家だと１人だけど、ここではみんなと話せて楽しかった」と話していました。
熊本市で学童保育を利用できるのは、原則として両親が共働きの小学校１年生から３年生までに限られていますが、一新小学校では一連の地震を受けて児童が１人で不安を抱えないよう、対象を拡大し、両親の就業状況や学年にかかわらず、保護者の申し出があった場合は預かることにしたということです。
馬場敬子校長は「学校で友達と遊んだり家族と一緒にいる時間は、子どもも安心していると思うが、その隙間の１人でいる時間をできるだけ少なくしたい。保護者などからのニーズがあればこの取り組みを続けたい」と話していました。
これは、一新小学校が今月１３日から行っているもので、１６日の放課後は児童２０人が図書室に集まり、午後５時までの間、学校の支援員と一緒に宿題や読書をして過ごしていました。
児童は「家だと１人だけど、ここではみんなと話せて楽しかった」と話していました。
熊本市で学童保育を利用できるのは、原則として両親が共働きの小学校１年生から３年生までに限られていますが、一新小学校では一連の地震を受けて児童が１人で不安を抱えないよう、対象を拡大し、両親の就業状況や学年にかかわらず、保護者の申し出があった場合は預かることにしたということです。
馬場敬子校長は「学校で友達と遊んだり家族と一緒にいる時間は、子どもも安心していると思うが、その隙間の１人でいる時間をできるだけ少なくしたい。保護者などからのニーズがあればこの取り組みを続けたい」と話していました。
益城町では児童に無料の補習授業
放課後などに子どもたちをどうサポートするかが課題となるなか、益城町では地元の学習塾の講師が小学校に出向き、１か月近い休校で授業を受けられなかった児童に無料の補習授業を行う取り組みが始まりました。
この取り組みは、今月９日から授業を再開した益城町の広安西小学校で、１か月近い休校の影響で今後の授業の進み方が早まる可能性があることを受けて、授業に児童がついていけるように、小学校のＰＴＡと町内にある学習塾が連携して始めました。
初日の１６日は学習塾の講師１４人が小学校に出向き、１年生から６年生までの全校生徒の４割に当たるおよそ３００人が、１１のクラスに分かれて補習授業を受けました。
このうち６年生のクラスでは、図形の面積を求めるなどの算数の授業の復習が行われ、児童は、講師からヒントをもらったり友達と相談したりしながら問題に取り組んでいました。
参加した６年生の女子児童は、「授業が１か月なかったので勉強についていけるか不安でしたが、補習でも教えてもらえるのでとても助かり、安心しました」と話していました。
この補習授業は１学期の最終日のことし７月２９日まで、平日の放課後の１時間、無料で行われます。
この取り組みは、今月９日から授業を再開した益城町の広安西小学校で、１か月近い休校の影響で今後の授業の進み方が早まる可能性があることを受けて、授業に児童がついていけるように、小学校のＰＴＡと町内にある学習塾が連携して始めました。
初日の１６日は学習塾の講師１４人が小学校に出向き、１年生から６年生までの全校生徒の４割に当たるおよそ３００人が、１１のクラスに分かれて補習授業を受けました。
このうち６年生のクラスでは、図形の面積を求めるなどの算数の授業の復習が行われ、児童は、講師からヒントをもらったり友達と相談したりしながら問題に取り組んでいました。
参加した６年生の女子児童は、「授業が１か月なかったので勉強についていけるか不安でしたが、補習でも教えてもらえるのでとても助かり、安心しました」と話していました。
この補習授業は１学期の最終日のことし７月２９日まで、平日の放課後の１時間、無料で行われます。