保育所併設など子育て応援 流山市、優良マンションを認定 千葉

保育士さんと子どもたち(カラー)


産経ニュース
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流山市は、認可保育所の併設などにより子育て施設が充実しているマンションを、「子育て応援マンション」として認定する制度をスタートさせた。横浜市などで行われているが、県内自治体では初めてという。24日には、東武野田線・つくばエクスプレス流山おおたかの森駅南口の「ザ・フォレストレジデンス」(524戸)が第1号に認定された。
 認定には基本的な条件を満たした「一つ星(レベル1)」と、より充実した施設の「二つ星(レベル2)」がある。
 一つ星は「200戸以上の大型マンションは認可保育所、200戸未満はキッズルームなど保育施設を併設」「耐火建築」「ベビーカーの通行が容易」「オートロックの共有玄関」などの10項目を満たすことが条件。条件のうち「専有面積が平均60平方メートル以上」「窓付きエレベーター設置」などが、先行市にない流山市の独自基準という。フォレストレジデンスは平成19年築の既存建築物だが、10項目すべてを満たしているとして一つ星を獲得した。
 二つ星に認定するのは、この10項目に加え、「ホルムアルデヒト対策」「柱に危険な角がない」「紙おむつ備蓄」「敷地内全面禁煙」など24項目のうちの18項目以上をクリアしているマンション。大半は建設段階での対応が必要なことから、これから建てられるマンションが対象となる。
 認定を受けると、マンション玄関に掲げるための直径約20センチの円形の認定章=写真=が交付される。交付対象は新築マンションでは開発業者、既存マンションでは管理組合を想定している。
 認定を受けることは、マンションの資産価値向上にもつながる。18年度から市が行っている、周囲緑化に取り組んだ建物を認定する「グリーンチェーン」制度では、認定建物の中古販売価格がマンションで494万円、一戸建てで254万円高いとする調査結果が東大大学院から出されている。
 井崎義治市長は「子育て応援マンション認定制度でも同様の効果が期待できる。マンションの価値を高めることは業者の販売促進に役立つはずだ。星を獲得するマンションが増えて欲しい」と話している。
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