妊娠期から育児まで一元化で支援  「ネウボラみつけ」開設 発達相談も

母子が交流を深めた「ほっと♡カフェ」=9日、見附市学校町2



新潟日報
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見附市は9日、妊娠期から育児まで切れ目のない支援を行う「ネウボラみつけ」を同市学校町2の市保健福祉センター2階に開設した。ネウボラで一般的な産前産後のサポートだけでなく、発達の気になる子どもの早期支援も一元化し、ワンストップで対応する。

 ネウボラはフィンランド発祥の子育て一貫支援制度。核家族化の進展で、子育て世代から「近所に支援を頼める人がいない」などの声があり、市が事業化した。

 従来の新生児・産婦訪問や乳幼児健診に加え、新たに産後ケア事業を開始。退院直後の母子を対象に、助産師がセンターで相談に応じる。また有料で、自宅での乳房ケアや沐浴(もくよく)、授乳指導を行う。生後1歳まではヘルパーによる家事手伝いもある。利用料は市が半額を負担する。

 センター内には発達支援相談室が設けられ、保育士や心理相談員、言語聴覚士などが相談を受ける。市によると、市内の幼保育園で発達が気になる子どもは15%程度いるとみられ、就学前から障害や病気の早期発見につなげる。

 保健師の「母子保健コーディネーター」がセンターに常駐し、子育ての相談や情報提供を行う。お茶を飲みながら、育児経験者の「子育てマイスター」に相談したり、母親同士の交流を深めたりできる「ほっと♡カフェ」の開催を月1回から毎週月曜に拡充した。

 8日に開かれたカフェには、親子約60人が参加した。9カ月の男児の母親(34)は「発達の遅れが心配でネットや本で調べた。これからは相談できるので心強い」と話した。

 市こども課は「子どもを産む不安をネウボラで解消してもらい、子育てをより楽しめるように支援していきたい」と話している。

 問い合わせはネウボラみつけ、0258(63)2860。

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