2016/06/09

英語、水泳…保育時間に習い事 外部の教育機関と連携「保けいこ」

外国人講師から学ぶ5歳児のクラス。「園の友達と一緒に受けられる」と保護者からも好評だ =大阪府泉大津市の南海かもめ認定こども園



産経ニュース
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 子供に習い事をさせたいけれど、仕事があるから通わせられない-。そんな保護者の悩みに応え、保育園などが外部の教育機関と連携し、保育時間内におけいこ事をする「保けいこ」が注目されている。園内で英語やスイミングのレッスンを行ったり、園外の施設に送迎したり。忙しい保護者からも好評のようだ。(木ノ下めぐみ)
 ◆英会話が年20回
 「Hello,Obie!(オービー先生、こんにちは)」。大阪府泉大津市の南海かもめ認定こども園。教室に入ってきた外国人講師に園児らが元気よくあいさつした。講師がこいのぼりなどの図柄が描かれたカードを手に「It’s May.Winter?(5月は冬かな)」と尋ねると、すかさず「No, Spring!(ちがうよ、春だよ!)」と子供の元気な声。
 同園では2年前から英会話教室大手「ECC」(大阪市北区)から講師を招き、年少から年長のクラスの園児に年間20回、保育時間内に20~30分のレッスンを実施している。「小学校の英語の授業で脱落しないために必要と判断した」と同園の担当者。英語に加え、近隣の水泳教室と連携し、水泳もカリキュラムに組み込んでいる。費用は別途かかるが、保護者からは「園での習い事なら仲の良い友達と参加できるし、休日をつぶさなくて済む」と好評という。
◆平日の日中
 昨年、保育時間内のおけいこを「保けいこ」と“命名”したのは、リクルートマーケティングパートナーズ(東京都中央区)の調査・研究機関「赤すぐ総研」。研究員の大久保智子さん(36)によると、これまでも保育園や幼稚園内での習い事はあったが、一部の教育熱心な保護者のニーズに応えた内容が多く、あまり広がらなかった。
 一方、近年は共働き世帯が増え、「子供に習い事をさせたいけれども、難しい」と悩む母親が少なくない。英会話や水泳、音楽など人気の習い事は、主に平日の日中に行われ、送迎や立ち会いが必要な場合が多いためだ。
 幼い頃から習い事をしていた世代が親となり、「親にしてもらったことを、わが子にもしてやりたいという思いが高まっているのではないか」と大久保さん。「保けいこはますます広がるのでは」と分析する。
 ◆ダンスも
 需要の高まりを受け、幼児教室「明光キッズ」などを運営する明光ネットワークジャパン(東京都新宿区)は昨年度、保育園への送迎をセットにしたサッカー教室を東京都内の一部教室で始めた。保護者からは好評だったものの、「防犯上、毎回同じ人に送迎してほしい」という園側からの要望を調整するのが難しく、今年度は実施には至らなかった。
ただし、「保護者の需要は非常に高いと感じており、園との連携を深めて対応したい」と同社キッズ事業部。今後、改めて実施する方向で検討しているという。
 ECCでは従来の英語教育に加え、5月から新たに「ダンス」のレッスンを開始。ダンスは中学校の学習指導要領で必修化されており、今年度中に関東や中部、関西の25園での導入を目指す。同社の担当者は「英語教育を提供してきた保育園などに呼びかけていきたい」としており、すでに複数の園が関心を示しているという。
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