幼児教育専門家を配置 名張市、小1へ円滑移行狙う


中日新聞
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 名張市は十六日、「幼児教育アドバイザー」を配置することを明らかにした。五歳児から小学一年生へ円滑に橋渡しができるようカリキュラムを作る。文科省から事業委託を受けて行う。七月一日に二人任用する予定。六月市議会の一般質問で市側が答えた。
 市教委によると、委託を受けたのは「幼児教育の推進体制構築事業」で、本年度から三年間の計画。六月補正予算で事業費二百九十四万七千円を計上する。事業委託は県内で名張市のみ。
 入学した一年生が集団行動をとれない、授業中に座っていられない、先生の話を聞かない、学級全体が落ち着かないといった問題を解消するのが目的。名張でも同様の報告があるという。
 アドバイザーは、一年目は小学一年のクラスを中心に各校を回って問題や担任が困っていることなどを調査する。市内の幼稚園、保育所も巡回して園児の様子も把握する。そのうえで問題解決のカリキュラムを作成して小学校での指導に役立ててもらう。状況に応じて教職員や保育士に教育上の助言もする。
 任用予定者は、小学校低学年の担任をしたことがある管理職経験者と幼稚園や保育所の園長経験者という。七月にアドバイザー、市教委や福祉子ども部の職員、有識者十人でつくる実行委員会を発足させる。
 (中川翔太)
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