育児の苦楽、中学生が体感 江別、赤ちゃんと触れ合い授業





北海道新聞
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 【江別】赤ちゃんや親と交流し、子育てについて学ぶ授業が14日、市内の野幌公会堂で始まった。江別第二中の3年生26人が6~10カ月児と触れ合いながら、育児の喜びや大変さを学んだ。
 市教委と子育て支援センターすくすくが2011年から、同中の3年生を対象に行っている。思春期の中学生が乳幼児に接することで、命の大切さを学んでもらうのが狙い。
 14日から3日間、生徒が入れ替わりで学ぶ。初日は市内の母親13人と父親1人が乳児を連れて参加した。
 生徒は子育てに関し、さまざまな疑問をぶつけた。親たちは「生まれて8カ月で体重が3倍の7・5キロに増えるくらい成長が早い」「お座りができたり、物をつかめるようになったりと、子どもの成長を見るのがうれしい」と、実体験に基づいて答えた。
 生徒は実際に赤ちゃんを抱いたり、あやしたりする体験もした。鈴木孝輝さん(14)は「親は表情で赤ちゃんの気持ちが分かると聞き、驚きました」。飯野愛稀(あいき)さん(14)は「前日は言えなかった『ママ』という言葉を口にするようになるなど、子どもの成長が早いと初めて知りました」と、話した。
 7カ月の女児と参加した加藤仁美さん(32)は「中学生が赤ちゃんと接し、優しい心をもってもらえれば」と願っていた。(須田幹生)
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