杉並区、公園転用で保育所整備 区と反発住民の溝埋まらず


東京新聞
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杉並区が久我山東原公園(久我山五)を転用して認可保育所にする計画について開いた二十五日夜の説明会では、待機児童解消のため整備を進めたい区と、子どもたちの遊び場や地域の交流拠点が奪われることへ反発する住民の溝は埋まらなかった。区は、住民合意がなくても八月一日に樹木の伐採など公園を更地にする工事を始め、九月には園舎建設に入る予定だ。 (石原真樹)
 説明会には、保育事業者も出席し、園舎の設計図面や運営方針を説明した。区は、公園代替地にする鉄道会社所有の空き地について、ボール遊び用のフェンスを設け、木陰の代わりになる日よけを設置するなど「できる限り要望に応えたい」と話した。
 しかし、代替地も一年後には使えなくなることから、住民から「公園の代わりにならない」「地域の子どもは犠牲にしていいのか」などと批判が相次いだ。
 二十二、二十三日には、ほかの計画地である向井公園(下井草三)、井草地域区民センター中庭(下井草五)についての説明会も開かれ、住民からは「公園をなくしたくない」と反対の声が多く出た。出席した保育事業者は取材に対し「入所させたいという声も届いている。園庭開放など地域のニーズにも応え、理解を得たい」と話した。 
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