保育所建設予定の公園で基準上回る鉛検出 東京 世田谷区


NHK
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 待機児童の解消に向け、国家戦略特区を活用して保育所の建設が予定されている東京・世田谷区の都立公園の土壌から国の基準を上回る鉛などが検出されたことがわかり、東京都が12日から詳しい調査を始めました。
 調査が行われているのは世田谷区の都立蘆花恒春園です。
 世田谷区は、待機児童の解消に向け、公共の公園内に保育所の開設を認める国家戦略特区を活用して、この公園の一角およそ1000平方メートルの敷地に定員96人の保育所を建設する計画を進めていました。
ところが、都などによりますと、保育所を運営する予定の社会福祉法人が自主的に敷地の土壌を調査したところ、3か所のうち1か所から国の基準のおよそ3倍の鉛などが検出されたということです。
 これを受けて、都は安全性を確認するため12日から現地の土壌の詳しい調査を始め、土などを採取する作業を行いました。都は、採取した土などを民間の調査機関に依頼して調べ、必要な安全対策について検討することにしており、保育所の開設は当初予定していた来年4月から遅れる見通しだということです。
 東京都公園課は「保育所ができるだけ早くオープンできるように関係者と協議して安全対策の検討を急ぎたい」と話しています。
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