イラクのモスル 50万人以上の子どもが危険に


NHK NEWSWEB様
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国連は、イラク政府による過激派組織IS=イスラミックステートからの奪還作戦が始まった、イラク第2の都市モスルで、「50万人以上の子どもが極めて重大な危険にさらされる」として、警鐘を鳴らしています。
過激派組織ISが2年以上にわたって支配する、イラク第2の都市モスルでは、イラク政府が奪還作戦を開始し、アメリカ軍などの空爆による支援を受けながら、イラク軍やクルド人部隊などがモスルの周辺地域で砲撃を行うなど、緊迫した状況が続いています。
こうした中、ユニセフ=国連児童基金は17日、「モスルに住む50万人以上の子どもが、今後数週間にわたって、家族とともに極めて重大な危険にさらされる」として、警鐘を鳴らす声明を発表しました。声明では、多くの子どもたちが強制的に移住させられたり、戦線の間で身動きがとれなくなったりして、激しい戦闘に巻き込まれる可能性があると指摘しています。ユニセフは、飲み水のほか、石けんや歯ブラシなど日用品を配布するとともに、子どもたちのけがの治療と心のケアにあたる医療チームの派遣や、ポリオなど感染症の予防接種の実施に向けた準備を進めています。ユニセフイラク事務所のピーター・ホーキンス代表は「モスルの子どもたちは、この2年間にわたり、すでに大きな苦しみを味わっている。われわれは夜昼を問わず活動を続ける」と話しています。
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