保育事故防止へイラスト入りポスター 内閣府職員ら作成


朝日新聞
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おカタい行政文書ではなく、イラスト入りのポスターで啓発しよう――。保育中の子どもの死亡事故を防ぐため、内閣府などの職員が保育施設に貼ってもらおうとポスターを作った。これまでは分厚い行政文書で通知していただけだったが、方針を転換。イラストをつけて、簡単な言葉で呼びかけるものにした。
 保育施設での重大な事故が続いていることから、政府は3月に初めて保育事故防止のガイドラインをまとめ、全国の自治体に通知した。ただ、「窒息リスクの除去の方法」などと堅い言葉が並ぶうえ、計100ページの超大作。多忙な保育士が読み込むのは難しかった。
 ポスターには「仰向けに寝かせることが重要です!」などと記して、死亡事故の多い睡眠中の注意点を一目で確認できるようにした。「何よりも一人にしないこと!」と注意を促す。
 ポスターだけではこと足りず、「パパ、ママ、保育士さん、先生……子どもに関わる全ての人へお願いです!」と題した6ページの啓発資料も別に作成。睡眠中や水遊び、食事といった事故の起きやすい場面ごとの注意事項をまとめた。
 保育事故の遺族らでつくる「赤ちゃんの急死を考える会」によると、昨年9月からの1年間で把握できた0~1歳児8人の死亡事故はいずれも睡眠中に発生。うち4人がうつぶせ寝だったとみている。(伊藤舞虹)
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