子どもの虐待死 自分たちに何ができるか考える集会


NHK NEWS WEB様
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児童虐待の相談件数が、年間10万件を初めて超えるなど児童虐待が相次ぐなか、虐待により亡くなった子どもたちを悼み、自分たちに何ができるかを考える集会が東京で開かれました。
今月の「児童虐待防止推進月間」に合わせて、東京・港区で開かれた集会には、およそ400人が参加しました。

集会では、去年虐待により亡くなった子どもたちの名前や当時の状況が読み上げられ、全員が黙とうをして死を悼みました。
このあと貧困問題などに取り組んでいる湯浅誠さんが講演し、「虐待の背景の1つには、経済苦がある。金銭的な支援だけでなく、ささいなことでも手を差し伸べてほしい」と周囲の支援の大切さを訴えました。
参加した人たちは、最後に会場周辺をパレードし、虐待防止のため早めの相談などを呼びかけていました。
厚生労働省によりますと、昨年度全国の児童相談所が把握した児童虐待の相談件数は、およそ10万3000件と初めて10万件を超えました。
参加した49歳の男性は、「社会でできることをもっと考えていかなければいけないと思いました」と話していました。主催したNPO法人児童虐待防止全国ネットワークの吉田恒雄理事長は、「社会全体で虐待を無くすという思いで、困っている人に声をかけるなどできることから始めてほしいです」と話していました。
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