乳児用液体ミルク 母親らが普及求める 有識者会議


NHK NEWS WEB様
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乳児用液体ミルクの普及に向けた課題などについて検討するため、政府の有識者会議が開かれ、乳児の母親らが女性の社会進出につながるとして普及を求めたのに対し、メーカー側は商品化には課題が多く数年はかかるという見通しを示しました。
乳児用液体ミルクは、封を切れば乳児にすぐに与えられることから、粉ミルクをお湯で溶かす手間が省けるなど利便性が高いとして普及を求める声がある一方、国内では規格基準が整備されていないことなどから一般には販売されていません。

こうした中、有識者でつくる政府の男女共同参画会議の専門調査会は乳児の母親らや、乳製品メーカーなどでつくる団体から公開の場で意見を聞きました。この中で、乳児の母親らは、育児負担の軽減や女性の社会進出につながるとして普及に向けた積極的な対応を求めました。
一方、メーカー側は、加熱殺菌した際に茶色になったり成分が沈殿したりするなどの課題があり、新たな規格基準が整備されても、商品化には、少なくとも数年はかかるという見通しを示しました。
専門調査会は、今後さらに議論を重ねたうえで、来年2月までに取りまとめる報告書に、政府が取り組むべき課題などを盛り込むことにしています。
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