都心の保育施設入所難しく…「親の会」が冊子


YOMIURI ONLINE様
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 保育所利用者らでつくる「保育園を考える親の会」が、首都圏の主要市区と政令市の保育の実施状況を調べ、冊子「2016年度版100都市保育力充実度チェック」にまとめた。

子どもを保育所に入所させるのが難しくなっている実態が明らかになった。

 同会は01年以降、毎年4月の保育状況を調査しており、同会独自の指標として「入園決定率」を作成している。これは、認可保育施設への入園申し込みをして4月に入所できた子どもの割合で、自治体ごとの認可施設への入りやすさを示す。

 今回、回答のあった78市区の平均入園決定率は72・8%で、前年度(74・3%)より1・5ポイント悪化した。最も低かったのは東京都渋谷区の47・0%。他にも港区や目黒区など、東京都心部で特に入所しにくい状況が見られた。

 冊子ではこのほか、各自治体の待機児童数や延長保育の実施状況などが一覧できる。保育料や保育室の広さ、保育士の人員配置、園庭保有率なども比較しており、自治体による保育の違いがわかる。同会代表の普光院亜紀さんは、「今年も保護者は厳しい保活(子どもを保育所に入れる活動)を強いられている。居住地選びや、行政に保育施策の改善を求める際などに調査結果を役立ててほしい」と話す。

 冊子はA4判、1冊800円(税込み、送料別)。申し込みは、同会のホームページ(http://www.eqg.org/oyanokai/)から。問い合わせは、同会(03・6416・0721)へ。
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