保育園 乳児飲んだ「さ湯」に高濃度の塩素 警視庁が調べる


NHK NEWS WEB様
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19日、東京・江東区の保育園で乳児が飲んださ湯から高濃度の塩素が検出されていたことがわかり、保育園は警視庁に被害届を出しました。さ湯を飲んだ乳児3人に体調不良などの問題は出ていないということで、警視庁は異物が混入した経緯を調べる方針です。
江東区によりますと、19日午後5時ごろ、江東区辰巳にある辰巳第三保育園で保育士が0歳児3人にポットに入っていたさ湯を飲ませたところ、1人がはき出し、2人は飲み込んだあと不快な表情を示しました。

保育士がポットの中を確認したところ塩素のにおいがしたため、保育園が区に報告し、20日、区の保健所がくわしく調べたところ、1600ppmの高濃度の塩素が検出されたということです。これは、学校のプールなどで消毒用に使用している水のおよそ16倍から32倍の濃度にあたるということです。
江東区によりますと、さ湯を飲んだ3人の乳児に体調不良などの問題は出ていないということです。区では21日、警視庁の東京湾岸警察署に被害届を出しました。区によりますと19日、この保育園では、午後3時ごろに同じポットから乳児にさ湯を飲ませていましたが、その際は、異常はなかったということです。また、この保育園ではノロウイルス対策などに使用する塩素を含んだ薬剤を保育室の鍵のない棚に保管していたということです。
警視庁は保育園の関係者から話を聞くなどして異物が混入した時期や経緯について詳しく調べる方針です。異物が混入していた保育園は定員120人
辰巳第三保育園はNHKの取材に対し、「今のところさ湯を飲んだ乳児たちに体調不良などの問題はなく、元気に登園している」と話しています。

辰巳第三保育園は東京の湾岸エリアに都営住宅などが建ち並ぶ一角にある江東区立の保育園で、区によりますと定員は120人となっています。このうち0歳児は12人いるということです。また、ホーム-ページによると開園の時間は午前7時半から午後7時半までとなっています。
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