園児無断受け入れ 私立認可保育園が19人 保育料直接徴収 新居浜 /愛媛


毎日新聞様
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 新居浜市港町の私立認可保育園「みなと保育園」が、市の受け入れ決定を得ていないのに19人の園児を無断で入園させ、保護者から保育料を直接徴収していたことが7日、市への取材で分かった。
     同園には正規の手続きで121人が入園。通常、市が受け入れ決定をした園児の保育を認可保育園に委託し、世帯収入や園児の年齢に基づいた保育料を徴収している。だが同園では別に19人を市に無断で受け入れ、保護者から保育料を直接受け取っていた。
     8月の県の定期監査では判明しなかったが、9月に匿名の情報が県と市に入り、10月に合同で臨時の監査を実施し、明らかになったという。市によると、8月の定期監査の際、同園が19人を登園させずに発覚を免れていた可能性もあるといい、無断受け入れの経緯などを調べている。
     同園は市などに対し、19人分の保育料は教材や給食費などに使用し、私的流用などはないと説明しているという。ただ、そのことを示す伝票は廃棄し、帳簿などもないといい、市などは「使途は不明」としている。
     同園は1973年以来、認可を受けている。2007年から園長を務めているという女性は取材に「(無断受け入れは)園長になる以前からあった。詳しい時期は分からない」とし、保育料の私的流用については「絶対にない」と話した。【近藤隆志、木島諒子】

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