銀座1丁目の公園に保育所、屋上を一般開放


YOMIURI ONLINE様
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東京都中央区は7日、待機児童対策として、銀座1丁目にある区立水谷橋公園に私立認可保育所を新設すると発表した。
 屋上を公園として一般開放する全国でも珍しい保育所で、2019年10月の開所を目指す。同区は「公園と保育所の機能を両立させ、限られた土地を有効活用する」と話している。
 同区によると、保育所の屋上には、元々の公園面積(約760平方メートル)と同じ広さの公園を造り、外部から出入りできる通路を設ける。遊具も設置し、一般に開放するだけでなく、保育所の園庭としても利用する。
 マンション建設が進む同区では、全国的な少子高齢化の流れとは逆に、子育て世帯の人口が増えている。22年には年少人口(15歳未満)の割合が高齢人口(65歳以上)を逆転する見通しで、新たに必要となる保育所や小中学校の用地確保が急務となっていた。
 そこで同区は、区立公園の敷地を、保育所の用地として活用することを計画。区民や周辺で働く人々の憩いの場が減らないよう、面積は変えずに公園を立体化するアイデアにたどり着いた。保育所の定員は70~80人を予定し、銀座を訪れる買い物客や観光客向けに、子供の一時預かり機能も備える。
 同区は7日、保育所建設に向けた関連費約5000万円を盛り込んだ17年度一般会計当初予算案を発表。予算案の総額は953億2171万円(前年度比0・3%増)で過去最大となった。
 同区の人口は24年中に20万人を超えると見込まれ、予算案では、防災や子育て支援策を重視。災害対策として、防災行政無線のデジタル化に約2億円、防災マップアプリの作成(8月から配信予定)に約700万円を計上するなどした。
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