2018/04/27

市内初、幼稚園の送迎ST(ステーション) 「働くママ」の選択肢拡げる 中央林間東急内 子育て支援施設

幼稚園の散歩のイラスト(カート)
タウンニュース様
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 3月末にリニューアルオープンした中央林間東急スクエアの3階に、今月1日公共施設が開所した。図書館、市役所分室と並んで整備された子育て支援施設は、新たな待機児童対策の一つとして、注目を集めている。

通園バスルートに送迎ステーション

 午後3時前。1台の幼稚園バスが中央林間駅のロータリーを周り、東急スクエアの横に止まった。バスを降りる園児に、保育士が「おかえりなさーい」と声をかける。保育士はもう一台のバスを待ち、計4人の園児を連れ、東急スクエアの中へ。

 「きらきらぼし(松井恵美子施設長)」と愛称の付いた施設は、東急スクエアの正面入口を入ってすぐのエレベーターで3階に上がってすぐのところにある。施設が担う事業は3つ。託児事業、子育て相談事業、そして送迎ステーション事業だ。

 送迎ステーションは、幼稚園で過ごす時間の前後の預かり保育を行うことで、預かり時間の関係で幼稚園を利用できなかった子育て世代の保育ニーズに対応するため整備されたもの。近隣でも横浜市や厚木市、東京・町田市などが同様の事業を行っているが、幼稚園の通園バスルートに送迎ステーションを組み込んだのが大和市の大きな特色。現在は近隣5園の通園バスの送迎場所となっている。また他市では土曜や夏休みなど幼稚園が休みの日は利用できないが、大和市では日曜・祝日・年末年始を除き、毎日利用できる。

 施設には、幼稚園で過ごす前後の時間を預かるための部屋が用意され、東急がオープンする前の午前7時から利用が可能。園児は通園バスが迎えに来るまで施設内で過ごし、時間になると保育士と一緒にバスの停車場所まで移動。帰りは園のバスに乗って、東急前で下車、保護者が迎えに来るまで、施設内で遊んだり、おやつを食べたり、昼寝をしたりして過ごす。

 施設は市内でも認定保育園を2園運営する株式会社モードプランニングジャパン(本社/東京・銀座)が指定管理者に認定されている。保育士が6人常駐し認可保育所と同等の保育体制となっているほか、利用者を対象にした子ども英会話等、預かり時間内でのイベントも多数企画している。預かりの最長は午後7時まで。対象年齢は3〜5歳で、利用料は1カ月1万円(午後6〜7時の預かりは延長料金として1カ月4千円増)。

施設の利用促進周知が今後の鍵

 2015(平成27)年に策定された「中央林間まちづくりビジョン」では当初、子育て支援施設は保育所を想定していた。中央林間地区は人口増加が著しく、今後も大型マンション建設で保育所の需要が見込まれるからだ。


 そんな中で大和市は、保育所の新設や定員の増加を図るのと並行して、比較的定員に余裕のある私立幼稚園と幼稚園に通わせたい保護者双方の需要を満たすため、送迎ステーション事業へと舵を切る。東急および幼稚園の理解もあり、事業の実現にこぎつけた。

 南町田在住で、4月から孫が大和市内の幼稚園に通い始めたという女性は「3歳まで保育園に通っていたが、4歳からは幼稚園に通わせたいという親の方針で、幼稚園を探していた時に知った。母親は都内まで通勤しており、ここを知らなければ幼稚園は諦めていたかも」と話す。施設は対象人数40人程度で、現在は14人が利用している。今後は施設の周知と利用促進が待機児童対策の一つの鍵となる。なお施設に関する問合せは【電話】046・259・6094。

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