2018/06/22

杉並区長選 子育て政策テーマ 4候補討論会 /東京

インターネット選挙運動のイラスト
毎日新聞様
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任期満了に伴う杉並区長選(24日投票、25日開票)に立候補している4氏の討論会が20日夜、同区荻窪5で開かれた。東京青年会議所杉並区委員会が主催。候補者らは待機児童対策や子育て世代の政治に対する関心などをテーマに、約1時間15分にわたり討論した。討論会の模様はネットで配信された。【福沢光一】

 出席者は、区長選にいずれも無所属で立候補している、新人で営業コンサルタントの南俊輔氏(33)▽現職で3選を目指す田中良氏(57)▽新人で弁護士の三浦佑哉氏(34)▽新人で元区議の木梨盛祥氏(68)。

 同区は4月に「待機児童ゼロ」を達成したと発表したが、申込者の26%に当たる1061人は、認可外保育施設に入所したり、特定の保育園を希望したりした人たちで、国の基準では待機児童に含まれない。田中氏は「まだ4分の1が、希望しても認可保育園に入れない。全員が入園できるまで保育園整備のアクセルを踏み込んでいく」と述べ、保育園民営化などの施策を進める考えを示した。

 これに対し三浦氏は「区立保育園を民営化する方向は間違っている。民間も質の良いところはあるが、区立は職員の経験、施設の環境など質が高い。区立保育園を廃止するのは間違っている」と田中氏を批判。木梨氏は「財政事情の許す限り、認可保育園を整備することが大切。保育士の待遇改善のために、区は相当な援助が必要」と述べ、南氏は「保育士は命を預かる仕事。長時間働くと集中力がなくなるので、1日6時間労働にする」と主張した。

 こうした意見に田中氏は「区立と民間保育園のコストを比較すると、1園造れば20カ所の民間保育園ができる。最少のコストで最大の成果を目指すには、民間の保育事業者を育てるのが大事。区立保育園を全て廃止するのではない」と反論。三浦氏は「民間は労働条件が厳しいという実態がある。民間を育てるのは大賛成だが、区立の方が質が高い現状がある以上、軽率に民間委託するのは質の低下をもたらす」と、改めて反対を主張した。

 子育て世代に政治に興味をもってもらう方策について、三浦氏は「身近な保育園の保育料などを分かりやすく周知する」、木梨氏は「区政がマスコミに取り上げられることが大切」、田中氏は「当事者として保育園や教育にかかわることで地域社会を見てもらうこと」、南氏は「政治は自分たちの暮らしを守るという意識の芽生えを持たせる教育が必要」などと語った。

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