新たな幼児教育の場に 自主保育グループ「風の子そよそよ」が活動 宇都宮

協力して進む子どもたちのイラスト
下野新聞様
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【宇都宮】保護者と保育士が連携し子育てに携わる自主保育グループ「風の子そよそよ」が、保育園や幼稚園に代わる新しい幼児教育の場をつくろうと市内を中心に活動している。待機児童やきょうだい別園などの問題を解消する選択肢の一つとし、同グループの中井美樹(なかいみき)代表(38)は「保護者が感じる保活への義務感を取り除き、気軽に選んでもらえる場にしたい」と参加者を募っている。

 自主保育は、保育士と保護者が当番制で子育てに携わり運営する。公園や広場など、自然の中での活動を中心としている。

 同グループは市内の子育てサークルに参加していた保護者を中心に2017年、結成。現在は幼児6人とその家族、保育士2人が参加している。

 活動は毎週水、木、金曜、幼児と保育士、当番の保護者が戸祭町の戸祭山緑地や西刑部町のみずほの自然の森公園で野外活動「そよそよ」を実施。月、火曜は保護者同士が幼児を預かり合う「ゆるそよ」を行っている。

 保護者は月1回、全体ミーティングを開催。幼児の様子を報告し合ったり、活動内容を相談して決めたりしているため「保護者同士が親密で、助け合って子育てできる環境がつくれる」とリピーターは多い。保護者は年1回、消防署の救命救急講習を受講しており、安全面にも配慮している。

 きょうだい別園を機に参加した二児の母郡司麻由子(ぐんじまゆこ)さん(35)は「母親同士がつながり、子どもの成長を見守れるのが魅力」と話していた。

 そよそよは3歳以上の幼児が対象。ゆるそよは0歳から参加できるが、3歳未満は保護者同伴が条件となる。見学希望者は随時受け付けている。(問)kazenokosoyosoyo@yahoo.co.jp

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