お泊まり会で子どものホームシックを軽減させる言葉、言ってはいけない言葉

ホームステイのイラスト(アジア)
ニコニコニュースさま
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もうすぐ一学期が終わろうとしています。私の息子が通う幼稚園では、年長になると夏休み前に一泊二日のお泊まり会があるんです。

もう親子そろってドキドキです。なにせ少し前までいたマレーシアなら絶対に絶対に5歳の子どもを親から離して学校に泊まらせるなんてしないでしょうし、実際にこの話を海外の友達に話すと本気で驚かれます。まだまだ日本の生活リズムに乗り切れていない私は、もしかすると子ども以上に緊張しているかもしれません。

しかし、日本の幼稚園お泊まり会が世界に仰天されようと責められようと、その日は刻一刻と近づいてきているわけです。心の準備しなくっちゃ! 

今日お届けしたいのはキャンプのプロが教える、ホームシックを軽減させるハックです。私は準備期間の発言など、反省すること、気づかされることがありましたよ。

お泊まり会やキャンプの前に親ができること
僕/私が家にいなくてママたちは寂しがっているだろうな、という罪悪感を植えつけないようにしましょう。「xxがいなかったらさみしいだろうな」なんてセリフは禁物。楽しめば楽しむほど、家族に悪いと思ってしまいます。

それよりも、お泊まり会やキャンプがいかに楽しいかを話してあげましょう。たくさんの友達ができること、普段経験できないイベントについて話し合うのもいいですね。

■甘やかさない

心配するあまり「行ってみて嫌だったら連絡するのよ。迎えに行くから」なんて言うのは避けましょう。そんなことを言うくらいなら子どもを送り出さない方がマシ。

いざとなれば帰れると思っている限り、魅力的な活動や優しいスタッフの努力は子どもの心に届きません。時には突き放すことも必要です。

■安全であると教える

子どもを預かる以上、先生ないし関係者は安全確保に細心の注意を払っています。いじめや同調圧力といった子どもを傷つけるようなことが起こらないように気を張っています。

もしも心配なことがあるようであれば事前に先方の関係者に伝えておくといいでしょう。あらかじめ情報があれば、なんらかしらの対応をしてくれることが期待できます。

子どもがお泊まり会/キャンプにいっている間
■何もしない

子どもをお泊まり会やキャンプに参加させるのは、親自身、それが楽しくて子どもが成長して安全に帰ってくると理解しているからです。成長するチャンスを無駄にするのはやめましょう。過保護にしても子どもの独立心を失わせてしまうだけです。親は子どもの能力と先生や関係者を信じて任せるべき。

■取り乱さない

万が一、お泊まり会やキャンプ先からお子さんがホームシックになっていると連絡があっても取り乱してはいけません。まずは深呼吸して、子どもが落ち着けるであろう方法や言葉を先方に伝え、ホームシックを緩和してもらえるようにしましょう。

ホームシックは簡単に他の子どもにも広がってしまいます。そうなる前に手を打ちたいから親に連絡してベストな方法を聞きたいだけです。先生や関係者はプロなので、ホームシックの子どものケアには慣れています。積極的に輪の中に入れ、友達を作れば事態は好転します。

■子どもに電話しない

どんなに心配しても子どもと直接話すことは避けた方がいいでしょう。

優しい親の声はホームシックを助長、いやホームシックじゃなくてもホームシックにさせてしまう威力を持っています。数日間のお泊まり会なら、「楽しんでね」や「歯磨きを忘れずに」といった簡単なメッセージを書いたハガキを送ってもいいかもしれません。

注意すべきは上と同じで「早く会いたい」や「さみしい」といったことは書かないこと。

99%の成功率を誇る打倒! ホームシックアドバイス
では万が一、先生や関係者が親と子どもが直接話をする方がいいと判断した場合はどうしたらいいでしょう。

Parentingに書かれていた99%の成功率を誇る魔法のフレーズを伝授します。

「まだ家には帰ってこないよ。お泊まり会(キャンプ)に行くと決めたでしょう。だから最後まで続けようね。楽しみにしてたでしょう。お迎えの時に行くからね。大丈夫。楽しめるって信じてるからね」

Parentingより引用翻訳

(注:日本風にアレンジしましたが、オリジナルには「愛してるよ」が含まれます。普段から言い慣れている人なら「愛してる」も「大好きだよ」も伝えてあげた方がいいです)

いつまでもダラダラ喋るのではなく、潔く電話は切りましょう。子どもを突き放すような言葉は親にとって辛いです。もしかしたら人生で最もつらい電話のひとつかもしれません。難しいならパートナーに電話を渡して言ってもらいましょう。心配はつきませんがきっと大丈夫、お迎えの時には一皮も二皮も向けて成長した子どもの笑顔に会えるはずですよ。

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