「先生が足りない?!」保育士不足に直面!声を上げることの大切さ

教えるのが下手な先生のイラスト(男性・小学校)
ぎゅってさま
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ゼロ歳児クラスで担任が足りない緊急事態
こんにちは。ことさくらです。私は娘が9ヶ月となる4月に職場復帰しました。長男が同じ保育園にいたため、娘は無事にゼロ歳児クラスに入ることができました。

しかし、保育士不足に直面しました。9人の定員に対して本来3人の担任が必要なところ、2人しかいません。園長先生が常時フォローしている状況です。さらに7月には1人の担任が辞めてしまい、担任が1人になってしまいました。

やっとつかまり立ちができるようになった娘。何か不快なことがあっても、まだ訴えることはできません。万が一事故があったらどうしようと不安になりました。

保育の現場では努力してくれていたものの
保育士さん達は、それでも明るく、頑張ってくれていました。勤務時間の問題で担任にはなれないフリーの先生には、ベテランの先生もいました。毎日のお散歩。お友だちとの遊び。娘は楽しそうに保育園で過ごしていました。

しかし園長先生によれば「自分がゼロ歳児クラスの担任になるから園長業務ができる人が欲しい、と本社に言っているんだけど、無理みたい」とのことでした。人手不足は限界が来ているように見えました。

保育士の確保が難しいのは、長男を通わせている時から見ているので分かります。そもそも保育士は奪い合いの状況。うちの園は大手ではないことなどから、採用は厳しいようでした。

それならばクラスの定員を減らすことはできないのか、と聞くと、どうやら区が許してくれないようでした。認可保育所なので、園には募集の裁量がないのです。

「保育に関しては地方行政」との記事を思い出す
その時、認定NPO法人フローレンスの代表理事である駒崎弘樹さんが、保育に関してもっと地方議員、地方行政にアクセスした方がいいと語っていた記事を思い出しました。

その記事が見つけられないので、うろ覚えですが、以下のような内容だったと記憶しています。

障害者介護、老人介護は何十年も当事者でいるけれど、保育は数年で当事者が入れ替わる。だから、声を上げる前に時間が解決してしまう。でも、だからといって問題が解決している訳ではない。地域に密着した問題に対応するために、地方行政がある。保育に関わることこそ、そういったところに声を届けるべき。

区議会議員と区にゼロ歳児クラスの定員削減をお願いする
クラスのママ達に相談したところ、区の議員さんと知り合いの方がいて、早速相談してくれました。

そこで私も、以前友人を通じて知り合った同年代の区の議員さんにメールを送ってみました。園の状況を伝え、定員を減らすことはできないか、という相談内容にしました。すぐ返信が来て、区の保育担当に掛け合ってくれました。

また、区のホームページには区民の要望を伝える窓口があったので、そこでも同じ内容を要望として提出しました。まもなく区から返事が手紙で届きました。どちらも、待機児童対策を進めている中で定員削減は難しいという答えでした。ただし保育の質が担保されるように、きちんと指導していくとのことでした。

結果としては定員削減が実現した
それからしばらくして、来年度の認可保育所の募集要項が発表されました。それによると、園のゼロ歳児クラスの定員が3人減って、6人になっていました。

何がどう影響したのかは分かりません。先日、認可保育所の内定状況が発表されましたが、両親がフルタイム勤務のゼロ歳児は内定は取れていたようなので、区全体としては保育の枠を確保できたという背景もあるのかなと想像しています。

一方、娘のクラスの雰囲気は大幅に改善しました。人手不足は相変わらずですが、それぞれの先生が慣れてきたので、ドタバタした感じはほとんどありません。子どもたちがそれぞれ成長したこともあります。

そう。娘も1歳半が過ぎ、自分である程度意思を伝えられるようになりました。そうなると、以前感じていたような不安は薄れています。この問題に関しては、当事者でなくなりつつあるのです。記事に書かれていたとおりです。

でも、おそらく次のゼロ歳児ママが同じような不安を感じることになるんですよね。

次に産まれてくる子どもたちのために
実は区の議員さんに要望を伝えることについては、気が進まないというママもいました。以前、議員さんが問題解決に乗り出してきた時に嫌な思いをしたとのこと。私自身、下手に要望を出すことで、園の負担になるかもしれない、という心配はありました。

ただ、当事者である私たちが声を上げないと、行政も手を出すことができません。これから産まれる子ども達のことを考えても、必要を感じた時は、声を上げることは大事かなと思っています。

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