東京・江東区、病児保育増設へ 子ども急増で不足

個人病院のイラスト
TOKYO MXさま
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子育て世帯が増えている東京・江東区は、病気の子どもを預かる「病児・病後児保育施設」を2カ所増設するなど、2019年度に子育て政策を充実させる方針を発表しました。会見で山崎孝明区長は「子どもたちが、入院や治療の必要はないものの安静を必要とする状態で、普段通っている保育施設での集団保育が難しい時期に預けられる、病児・病後児保育施設を2カ所増設する」と表明しました。

病児・病後児保育施設は風邪やインフルエンザといった感染症にかかるなどして、保育園に行けない小さい子どもを預かる施設です。江東区内には区が委託している施設が2カ所、回復期の子どもを預かる病後児保育のみの施設が2カ所あります。しかし、区内の母親たちからは「江東区の病児保育室は本当に予約が取れない。電話で急いでも『キャンセル待ち6人目です』などと言われてしまい、なかなか利用できない」「普段は中央区にある病児保育に行っている。江東区は予約が取りにくい」など、施設が足りないという声が上がっています。

このため、江東区はことし10月に病児・病後児保育施設を2カ所増設する方針を決め、新年度予算案におよそ2100万円を計上します。山崎区長は「施設を用意しておくことは保護者にとって安心だと思うので、病児・病後児保育の充実を図っていきたい」と述べました。

開設する場所はまだ決まっていませんが、2つの施設の定員はそれぞれ4人を見込んでいます。

<江東区の子育て支援策 他には…>

江東区の新年度予算案には、子育て支援策としてこのほかに、認可保育園を増設するなどして保育園の定員を1300人増やすことや、地域の子育て支援の拠点となる「子ども家庭支援センター」を新たに2カ所整備することが盛り込まれています。

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