【学童保育2万カ所突破】最多更新、待機児童は6000人


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両親が共働きやひとり親家庭の小学生を
放課後に預かる「学童保育」の施設数が、
今年5月1日時点で全国2万カ所を超え
過去最多を更新したことが
2日、全国学童保育連絡協議会のまとめでわかった。
利用児童数も約81万9千人で
最多を記録した一方で、
入所待ちの待機児童約6千人に上ることも判明した。

政府は「子ども・子育てビジョン」で、
2014年度までに利用児童数111万人を
目標に掲げている。
同協議会は「補助金の少なさから導入に
慎重な市町村も多く、
このままでは目標達成は難しい」と分析している。

調査は今年4~6月、全市町村にアンケート用紙を送り、
東日本大震災で被災した
34市町村を除く1713市町村から回答を得た。

学童保育を実施している施設数は34市町村を
除いた場合で前年より667カ所増え、
2万204カ所に上った。
入所児童数は同2万2901人増え81万9622人、
待機児童数は6066人だった。

施設規模別にみると、
「20~39人」が7556カ所と全体の37.4%を占め最多。
次いで「50~70人」が4603カ所(22.8%)と続いた。
国は40人以下を適正規模としているが、
国による補助金支給の
対象外となる「71人以上」は1251カ所(6.2%)だった。

全小学校数を100%とみた時の
学童保育の設置率は全国で91.8%。
埼玉県(126.8%)、
東京都(121.7%)、
群馬県(116.9%)など
18都府県が100%を超えていた。

この調査とは別に同協議会は、
被災3県における学童保育の
被災状況調査も実施。
地震や津波、原発事故で利用不可能となった
学童保育は少なくとも48施設あった。
うち7施設は現在も再開していない。
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