保育士の処遇改善へ=補助金加算で離職防止

jiji.com様より
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政府は、私立保育所の保育士
給与の低さなどを理由に短期間で離職してしまう例が
後を絶たないことから、
待遇改善に向けた具体的検討に着手した。
雇用する保育士に一定の研修を受けさせた
保育所への補助金を加算することなどで
保育士の給与増額につなげ、
職場への定着を図る方向だ。
2013年度導入を目指す
包括的な子育て支援改革の一環。
保育所は、全国に2万3068あり、
うち半数を超える1万2302が
私立保育所(昨年4月1日時点)。
しかし、年功序列型の賃金体系
となっている公立保育所とは違い、
私立保育所に勤務する
保育士の給与には勤続年数や経験が
ほとんど反映されていない。
このため、私立保育所に
就職しても短期間で離職してしまう保育士が多く、
待遇改善の必要性が叫ばれていた。

そこで政府は
(1)保育士の技能向上を目的に都道府県や
社会福祉法人が実施する研修受講実績に応じた
保育所への補助金加算
(2)補助金額算定の対象を
現行の「保育時間」(上限1日8時間)から
「施設開所時間」(同11時間)に拡大することによる
補助金の実質増額-などを軸に具体策を検討。

これらを通じて保育士の待遇改善を図り、
経験豊富なベテラン保育士を増やすことで
質の高い保育環境づくりを進める方針だ。
厚生労働省の賃金構造基本統計調査によると、
公立保育所勤務者らを含めた
保育士全体の平均年収は
約325万円(2010年度)にとどまっている。
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