大津波に備える

読売新聞様より
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昼下がりの静かな漁港に、にわかに緊張が走った。
「津波警報が発令されました。避難してください」

警察官の緊迫した声が、
パトカーのスピーカーから響く。
誘導する警察官に従い、
逃げ遅れた約20人の保育所の園児らが
漁港から隊列を組んで避難した。

8日、滑川市の漁港で県警初の
大規模津波災害の初動対応訓練が行われた。
東日本大震災の地震発生時刻の午後2時46分、
呉羽山断層を震源とするマグニチュード7・4の地震で
最大震度6強の揺れが発生、
津波警報が発令されたと想定。
県警、市職員に加え、
保育所の園児や漁協職員など
民間人30人以上を含む総勢90人態勢で
初動対応を確認した。
県警では陸上被害を想定した
災害訓練が主体だったが、
東日本大震災を受けて、
今回は津波被害を重視。
漁港内に浮かべた木材を流出した家屋に見立て、
屋上と水没した屋内に
取り残された被災者2人を救出する訓練も行った。
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