南相馬の保育園 避難先から園児

asahi.com様より
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●5カ月遅れ、巣立ちの涙/卒園式

南相馬市立原町さくらい保育園の
卒園式が5カ月遅れで11日にあり、
園児や保護者、保育士ら約120人が集まった。
同保育園は、東京電力福島第一原発から
約25キロの緊急時避難準備区域内にあるため、
同市鹿島区の「万葉ふれあいセンター」を借りて開いた。

3月に卒園するはずだった当時の
年長組の子どもたちが避難先の
岩手、山形、埼玉などから参加。
子どもたちは、当時の担任の保育士から
卒園の証書をもらい、
お返しに花束や手紙を渡していた。
子どもたちが園歌を合唱すると涙ぐむ両親も。
式が終わった後の午後2時46分には、
震災の犠牲者を思い、黙祷(もくとう)もした。


同保育園は3月いっぱいで閉園、
保育士も各地に避難するなどした。
このため卒園式はNPO副代表ら保護者が
中心になって企画した。
大型連休明けから市教育委員会に働きかけ、
各地に避難している園児の保護者に
連絡を取り、実現にこぎつけた。

NPO副代表は式の終了後
「やっと子どもたちに一つの区切りを
つけてあげることができた」と話した。
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