3年で待機児童320人分解消へ


ひびの
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増加する保育園などの待機児童解消と保育環境の
向上を図るため、佐賀県は新たに県内5カ所の
認定こども園や保育園の増改築に取り組む。
09年度から集中的に整備を進めており、
3年間で定員を320人増やし、安心して子どもを
育てられる環境づくりを推進する。

国の緊急経済対策を活用し、保育園などの

新築や増改築に取り組んでいる。
09年度は9カ所、10年度は13カ所、
本年度は既に8カ所で整備を進め、
260人分の定員増を実現した。
9月補正予算では、新たに5カ所分の
整備費3億3400万円を計上した。

整備するのは認定こども園愛の泉園(佐賀市)、

誕生院保育園(鹿島市)、こばと保育園(多久市)、
平安保育園(西松浦郡有田町)、
立花保育園(伊万里市)の5カ所。
愛の泉園は50人程度、誕生院保育園は10人程度の
定員増となり、ほかの3園は保育スペースの
確保・拡充などで保育環境の向上を図る。

景気低迷などの影響で保育園児数は増加傾向にあり、

県によると、年度当初の待機児童はほほゼロだが、
06~10年度10月1日現在では
26人、21人、61人、124人、47人となっている。

半面、少子化で未就学児童数は減少が見込まれるため、

施設の新設は厳しく、各市町とも対策に苦慮している。
県こども未来課は「定員を増やしても新たな
待機児童が出るなど、問題解決は難しいが、
安心して子育てできる環境整備は一定程度進んでいる」と話す。
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