学童保育の重大事故、1年間に261件

子供の怪我・松葉杖をついた男の子のイラスト(カラー)
日本経済新聞
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厚生労働省は21日までに、
今年9月までの1年間に、
共働き家庭などの小学生を放課後に預かる
学童保育(放課後児童クラブ)で
全治1カ月以上のけがをした事故
261件あったと発表した。
保護者が登録した市民に
子供を一時的に預かってもらう
ファミリー・サポート・センターでも
今年6月までの約5年間で15件の事故があった。

厚労省によると、
学童保育で事故があったのは
35都道府県の261件。
けがは骨折が215件(82%)と最も多く、
打撲・ねんざ21件(8%)、
歯の破折17件(7%)と続いた。
東京都では昨年12月、
小学3年の男児が
おやつのアメリカンドッグを
のどに詰まらせ死亡する事故があった。
学年別では1年生98人、
2年生75人、3年生69人で
学年が上がるにつれて減少した。
発生場所は校庭など屋外が126件と
全体の48%を占め、
事故の内訳は遊具からの転倒が75件(29%)、
次いで球技中の転倒が51件(20%)だった。

ファミリー・サポート・センターでも
06年4~今年6月、8都道府県で計15件の
重大事故が発生。
内訳は骨折5件、歯の破折2件のほか、
寝ていた乳児が突然ぐったりして
意識不明の重体になるケースもあった。
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