アレルギーに悩む園児きめ細かな対応を…三重・明和町が「管理指導表」

お医者さんの顔イラスト5・若い医師・研修医・腰に手を当てて笑顔
yomidr.
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アレルギーを持つ幼稚園児たちが
給食や屋外で遊ぶ時に体調が悪くならないよう、
三重県明和町は来年4月に、
通園する全園児の健康状態や症状を
細かく調べて記入する「管理指導表」を取り入れる。

アレルギーの治療で園児が通っている
かかりつけ医」からも園で過ごす時の注意点を
聞いて指導表に書き加え
園児の体調が悪くなった時に対処できるようにする。
また、地元消防にも連絡して情報を共有し、
子どもの命を守るようにする。

アレルギーを持つ園児について、
これまでは各園で対応を決めていた
しかし、アレルギーで悩む子どもたちが
増えていることから、
町は「アレルギー症状で命を失うこともある。
子どもたちに、万が一があってはいけない」として、
小学校以上で使われている指導表を活用し、
一律に対応できるようにした。

町内の4幼稚園の園児約320人が対象。
この指導表は、保護者からの聞き取りで作成する。
食べ物アレルギーをはじめ、
アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎などについて、
症状や服用している薬の種類などを幅広く調べ、記入する。

この指導表をもとに、
保護者や園長、調理師、栄養士も交え、
アレルギーの原因となる食材を使わない給食にするか、
弁当にするかなどを話しあう。
このほか、園長がかかりつけ医から、
「牛乳アレルギーの子なので
牛乳成分のせっけんは避けてください」などの
助言を受けることもある。

地元消防と事前に連絡を取り合うことで
緊急時の対処などを考えてもらえる。

町は今後、町内の保育園でも導入を検討している。

NPO法人「アレルギー支援ネットワーク」の
理事は「幼稚園児ら小さな子どもたちの
アレルギー症状を見抜くのは難しく、
かなり子どもたちに気を配っていないといけない」とする。
そのうえで、明和町の取り組みについて、
消防との提携も含む点では珍しく
いざという時の対処も期待できる」と話している。
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