菊池恵楓園内の保育所に入園1人、認可外が影響


YOMIURI ONLINE
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国立ハンセン病療養所・菊池恵楓園(熊本県合志市)内に
2月1日、ハンセン病回復者と地域との共生を目的に
保育所が開設されるが、
入園を決めたのは1人にとどまっていることが分かった。
ハンセン病問題解決促進法の趣旨に基づき
国が療養所施設の保育所への活用を認めた全国初のケースだが、
市の認可が得られず、園児が集まらない状況
運営するNPO法人に対する公的支援はほとんどなく、
専門家は「『共生』が絵に描いた餅に終わらないようにすべきだ」と
指摘している。

恵楓園は、回復者の社会的孤立解消などを
目的にした同法(2009年施行)を受け、
熊本県、合志市、入所者などと将来構想を策定。
療養所内の旧看護学校を保育所として
年間約160万円で貸与することを決め、運営団体を公募した。

複数の応募から選ばれたのは
NPO法人「ひと・学び支援センター熊本」(熊本市)。
約3000万円をかけて建物を改装し、
36人(0~6歳)を昨年秋から募ったが、
申し込みは1人(27日現在)だった。
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