富士市の保育ママ事故 賠償保険切れていた


yomiurionline
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市、有効期限確認せず

静岡県富士市の駐車場で2010年12月、
富士市が委託した「保育ママ」に預けられていた
女児(当時1歳11か月)が、
乗用車のパワーウインドーと窓枠の間に首を挟まれ、
意識不明の重体になった事故で、
保育ママに加入が義務付けられている
賠償責任保険の有効期限が切れており、
保険金が支払われていないことがわかった。
市は有効期限を確認しておらず、
当時の管理体制の甘さが浮き彫りになった。

事故後、女児は意識を取り戻したが、
後遺症が残っているという。

市によると、女児を預かっていた女性保育士は
03年5月から保育ママとして登録され、
賠償責任保険に加入したが、
事故当時は有効期限が切れていた。
事故直後、保育士は市に
「賠償責任保険に入っている」と説明、
市は記者会見で保険に入っていると説明していた。

有効期限を確認していなかったことについて、
太田守・市こども保育課長は
「保育ママを信頼していた」と話す。
現在の保育ママ12人については、
有効期限が切れていないことを確認しているという。

事故後、市は保育士が車での送迎を行っていたこと
について、「車で外出することは想定外。
規定はなかった」と説明した。
保育士は2人の子どもを乗せていたのに
チャイルドシートを1つしか用意せず、
パワーウインドーのロックを
かけていなかったことも判明しており、
富士署が業務上過失傷害容疑で捜査を続けている。

市は捜査が終わるのを待って
補償についての対応を決める方針。
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