「父親が肥満だとその子どもも太りやすい」という研究結果 / 母親の肥満は関係なし


ROCKETNEWS24
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「どうひいき目に見ても、ふくよかすぎる……」と
自分の身体にお悩みの方、
ご両親の姿を思い浮かべてみていただきたい。
あなたは誰の体型を受け継いでいるだろう。
父親か、それとも母親か。

最新の研究で、親の肥満と子どもへの影響に関し、
興味深い結果が報告された。
それによると、「父親が肥満だと、
その子どもも太りやすい」というのだ。

豪ニューカッスル大学の研究者らは、
8~9歳の子どもたち3825人を対象に、
彼らの体重と親の肥満との関係について調査を行った。
子どもたちは皆、両親と共に暮らしており、
父母のどちらかは太り過ぎもしくは肥満と診断されている。

調査の結果、父親が太り過ぎか肥満で、
母親は平均的な体重の場合、
その子どもが肥満になる確率は非常に高いことが判明した。
しかし、父母の体型が逆の場合は、
これに当てはまらなかったという。

これまで行われてきた研究では、
子どもの体重に大きな影響を及ぼすのは、
母親のほうだと考えられてきた。
一般的に、子どもと過ごす時間が父親よりも長く、
食事を用意するのも母親の方が多いと
考えられるからである。

さらに別の説を唱える研究者のなかには、
「母親が肥満だと娘がそれを受け継ぎ、
父親が肥満の場合は息子が受け継ぐ」と
主張する人もいるという。

しかし、今回の結果は、
そのどちらも否定するものとなった。
調査に携わったエミリー・フリーマンさんによると、
「子どもが父親の肥満を受け継ぎやすい理由に関しては、
今のところわかっていません」とのこと。

「しかし、いずれにしても、父親も母親同様に
子どものお手本であり、
健康面で影響を与えることもあるのです。
このメッセージを、世のお父さんたちに発信していくことが
とても重要です」と、彼女は説明している。

様々な説があるようだが、
結局のところ性別にかかわらず、
「自分のせいで我が子が……」と思えば、
ダイエットも続けられるかもしれないのだ。
親の肥満を受け継いでしまったという方も、
子どもには「負の遺産」を残さないようにしたいものである。
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