虫歯多く肥満傾向/讃岐っ子、生活習慣乱れ気味




SHIKOKU NEWS
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讃岐っ子はぽっちゃりで、虫歯が多い―。
文部科学省がこのほど発表した2011年度学校保健統計調査(速報値)で、
肥満傾向にある県内の子どもの割合が
3年連続の減少基調から増加に転じたことが、明らかになった。
5~17歳の13年齢区分のうち、
10区分で全国平均を超えている。
虫歯のある子ども(治療済みを含む)の割合も、
「幼稚園」以外の「高校」「中学校」「小学校」が全国平均より悪く、
肥満傾向と合わせ生活習慣の乱れが原因との指摘も出ている。

調査によると、肥満傾向児の割合は、
7、8、10、11、12、14、16歳の7区分で前年度より増加。
上昇幅が大きかったのは、前年度比2・26ポイント増の16歳。
9、10、17歳以外の10区分で、
0・50~1・84ポイント全国平均を上回った。

男女別にみると、前年度から増加したのは、
男子が7、8、10、12、15、16、17歳の7区分、
女子が6、8、10、11、12、13、14、16歳の8区分。
全国平均と比べ、男女とも9区分で高い数値となった。
割合が最も高かったのは15、16歳男子の13・59%で、
特に16歳男子が全国ワースト6位となるなど、
中高生男子に高い傾向がみられる。

身長は男子が7、女子が4区分で増加。
13歳男子と11歳女子を除き、
男女とも12区分で0・1~0・8センチ全国平均を下回った。

一方、虫歯のある子ども(治療済みを含む)の割合は、
高校が前年度から2・4ポイント悪化して65・5%。小学校61・9%、
中学校49・6%、幼稚園42・1%の順。
それぞれ30年前と比べると大幅に改善しているものの、
全国平均以下だったのは幼稚園(全国平均43・0%)のみ。

専門医の診断が必要な歯垢(しこう)や歯肉の状態の
子どもの割合についても調査。
歯垢は高校が全国平均を6・5ポイント上回る11・7%で、
中学校9・6%(全国平均5・1%)、小学校2・8%(同3・0%)、
幼稚園0・4%(同0・5%)と続く。
歯肉の割合は高校生が10・3%(同5・0%)で、
以下、中学校8・5%(同4・8%)、小学校1・3%(同1・9%)だった。

調査の方法
県内の幼稚園と小中高校149校・園が対象。
 昨年4~6月に行った健康診断の結果を基に、
 標準体重を20%以上上回る「肥満傾向児」の割合などを算出した。
 人数は無作為抽出の発育状態が1万2579人、
 健康状態が全児童ら6万5981人。
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