県内初「子ども病院」に 県総合医療センター新病棟


中日新聞
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岐阜県の県総合医療センター(岐阜市)で計画されている
重症心身障害児の入所機能を備えた新病棟は、
障害児だけでなく小児医療の拠点として
整備されることが分かった。
小児外来を移し、専用の検査部門を新設して、
県内初の「子ども病院」の機能を持たせる。

県とセンターは、新年度予算案に
新病棟の設計費約1億円を盛り込む。
2013年度に着工、15年度のオープンを目指す。

県医療整備課によると、センターの小児外来は
小児科、小児循環器内科、小児心臓外科、小児外科の4科あり、
6診察室で対応している。
10年度の外来患者は2万7073人で、
年々、増加傾向にある。

このため、新病棟では診察室を若干増やすほか、
子どもの治療に特化した検査部門を設ける。
入院病床は現病棟に残す。

新病棟は当初、専門的な医療が必要な重症心身障害児が
入所する病棟として計画された。
センターは出産前後の母子医療の拠点に指定されており、
小児医療の面でも充実を図ることにした。

整備費は数十億円かかる見通しで、
障害児病棟の整備費は国の地域医療再生基金を充てる。
小児医療の拠点化は、
センターの自己資金と県債(病院事業債)などで
賄うことを検討している。 
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