つくし保育園・山下茂雄園長(55) 保育職員給与改悪ひどい


京都民報Web
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市内の保育園の公私間格差を無くす
民営保育所職員給与等改善制度(プール制)が
2010年4月から新しい制度に移行し内容が大きく後退しました。
人件費の補助が減ったために、
私の園ではボーナスの一部をカットせざるを得ませんでした。
一般的に勤続年数の長い職員の数が多いほど、
補助金の減額が多いので、
園によっては経営が厳しくなる所が出てきています。
従来のプール制は保育の質を担保してきたと思います。
プール制によって職員が長年働き続けられる環境ができていました。
制度の後退で職員の処遇がわるくなると、
保育の質が落ちるとは単純には言えません。
しかし、働き続けられる環境でないと
経験豊かなベテラン職員が育ちにくくなりますし、
保育職を選ぶ人が減ることにもつながるなど
保育の質に関わってきます。
京都市長には保育や教育を採算面やコストから見るのではなく、
将来を担う子どもたちを安心して育てられる環境作りを求めます。
プール制についても職員が安心して働き続けられる職場に
なるよう、制度の後退ではなく充実を求めます。
国政では「子ども・子育て新システム」が導入されようとしており、
保育の未来は見通せませんが、
国で制度が改変されても市長としてきちんと市内の
保育を守る姿勢を示してもらいたいです。
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