配偶者とのコミュニケーション 69.3%が「不充分」


読売新聞
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家族との絆保つデジタルツール

平日における、配偶者や子どもとのコミュニケーションについて
『不充分』と感じている人が多いようだ。

この結果は、フル HD 画質の Web カメラ
「ロジクール HD プロ ウェブカム C920」を発売した
パソコン周辺機器メーカーのロジクールと
ネットマーケティング会社のアイシェアが、
『平日の家族コミュニケーションに関する意識調査』で
明らかとなったものだ。
調査の回答者は20代から40代の男女683名で、
既婚、小学校低学年以下の子どもがおり、
配偶者・子どもと同居中の有職者。
平日における、配偶者や子どもとのコミュニケーションについて
『不充分』と感じている人が多いようだ。

配偶者とのコミュニケーション、約7割が「不充分」

まず、平日に配偶者と一緒に過ごせる時間の平均について、
『3時間未満』と回答した人の合計は
49.6%と半数近くとなった。
また、平日の配偶者とのコミュニケーションについて
「充分に取れている」とした人は30.7%と少数派で、
「取れているが充分ではない」、
「まったく取れていない」を合わせた69.3%が
配偶者とのコミュニケーションを『不充分』と感じていることが分かった。
『不充分』と感じている人に、
平日の配偶者とのコミュニケーション不足により
心配なことをすべて挙げてもらったところ、
1位は「不安・不満に気付けなくなる」で41.6%。
2位は「お互いの愛情が薄れる(36.8%)」、
3位は「子育てに関する意見が食い違う(36.4%)」
の順となっている。

子どもとのコミュニケーションの希薄化で様々な不安が

一方、子どもとのコミュニケーションはどうだろうか。
平日に子どもと一緒に過ごせる時間の平均が
『2時間未満』と回答したのは22.5%、
『3時間未満』の合計は41.4%という結果となり、
幼いわが子との時間を長く取れていない人は少なくないようだ。
また、平日に子どもとのコミュニケーションが
「充分に取れている」としたのは36.5%。
「取れているが充分ではない」、「まったく取れていない」の合計した
63.5%が『不充分』と感じている。
配偶者とのコミュニケーションより割合は少ないが、
それでも6割以上が不足と感じているという
実情が浮き彫りとなった。

子どもとのコミュニケーションが『充分に取れていない』人に、
平日の子どもとのコミュニケーション不足により
心配なことをすべて挙げてもらったところ、
上位から「成長過程を見逃してしまう(49.8%)」、
「不安・不満に気付けなくなる(47.9%)」、
「言うことを聞かなくなる(29.7%)」などの意見が挙がった。
子どもの場合、日々成長していくその姿を
自分の目に焼き付けておけないという不安、
またそれに伴いお互いの理解が薄れることへの
不安が多くの人にあるようだ。

7割以上が子どもの成長を映像に記録、
71%は「離れた家族や友人に見せたい」

なお、回答者全員に平日の不在時の配偶者・子どもとの
コミュニケーション手段を答えてもらったところ、
「ビデオ電話(30代男性)」「スカイプや電話で
話をしている(40代男性)」「置手紙をする(30代女性)」
「メールで写真を送ってもらっている(30代男性)」など
様々な方法が挙がった(自由回答)。
言葉での交流はもちろん、
"顔を見たい"という人も多い様子だ。


顔を見られない時間が多いためか、
子どもの「成長過程を見逃してしまう」との不安が多いが、
子どもの成長過程をビデオなどで映像記録している人は
どれくらいいるのだろうか。
全員に尋ねたところ、「残している」としたのは71.9%。
一方で「残していないが残したい」と
後回しになってしまっている人も18.9%いた。
また、71.0%の人が子どもの成長した姿を離れた家族や
友人などに見せたいと思ったことが
「ある」という調査結果も出ている。


この調査により、現代の親たちのコミュニケーションに対する
不安や子どもの成長記録への要望が明らかになった。
しかし、仕事をしていると平日にプライベートの時間を
確保するのはなかなか難しい。
今回の調査を行ったロジクールが
2月7日に公開した「長期休暇時の家族コミュニケーションに
関する意識調査」では、遠方にいる家族との連絡手段として、
顔を見ながらコミュニケーションができる
ビデオ通話(Webカメラ)のニーズがあることが明らかとなった。
このようなツールは、平日に仕事で帰宅が遅くなる時などの
コミュニケーション手段としても活用が可能だろう。
インターネットが一般家庭にまで普及した現代だからこそ、
円滑な家族コミュニケーションや手軽で
楽しい子どもの成長記録のため、
デジタルツールを上手く活用してみてはいかがだろうか。
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