経済苦の子ども応援 無料学習塾を開設へ


朝日新聞
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学ぶ意欲があるのに経済的な理由で塾に通えない子供を応援しようと、
高崎市の福祉施設経営者らが
無料の学習塾を高崎市内に開設する。
小学6年から中学3年生を対象に、
4月から週1回、学習支援を始める。

支援を呼びかけたのは、
デイサービス会社を経営する遠藤善則さん(55)。
東北地方の無償学習塾を紹介する新聞記事を読んで思いついた。
記事が出たのは東日本大震災の前だったが、
被災地では学習支援の動きがさらに広がっている。

「この不況下、高崎周辺でも経済的な事情で
塾に行けない子供は少なくないはずだ」

遠藤さんの考えに賛同した60代前半の元教員2人が、
数学(算数)と英語を教える。国語の講師は募集中だ。
高崎経済大、群馬大の学生4人が手伝う。

毎週金曜日の夜、同市下小塙町の高崎経済大近くの空き家で
1学年5人前後、計約20人を教える予定。
学年ごとに部屋を使い、個別指導を中心とする。

生活保護世帯や母子・父子家庭などの子が対象。
今月19日に希望者の保護者会を開き、
3月中に子供の学力や不得意分野などを確かめ、4月に開講する。

民間の塾への影響を考え、
家族構成や所得などを確認して受け入れを決めるという。

親の収入で子供の学力や進路が左右される傾向が
強まっていると指摘される。

遠藤さんは「学力向上だけでなく、
感謝する心や社会に貢献する気持ちも育ってほしい」と期待する。
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