園外保育で大けが 賠償金500万円で和解


神戸新聞
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神戸市の私立保育園で園外保育中、
公園内に放置された鉄筋で大けがを負ったとして、
元園児の両親らが保育園を運営する
社会福祉法人「神戸保育会」と、公園を管理する神戸市に対し、
約1000万円の損害賠償を求めた訴訟は6日、
同法人と市が賠償金500万円を支払うことで
神戸地裁で和解が成立した。

訴えによると、同市長田区の神戸保育園に通園していた
両親の娘(8)が2008年4月、園外保育中、
集合の合図で保育士の元へ向かう途中に転倒。
公園内に放置されていた土砂流出防止用の鉄筋(直径約2センチ)が
顔に刺さり、大けがをした。

原告側は、公園を管理する神戸市に
危険な鉄筋をむき出しにしていた瑕疵(かし)があり、
同法人に園児を見守るなど万全の注意義務を怠ったと
主張し、昨年2月に提訴。
被告側は「園児を先導しながら危険箇所を点検していた」などと
反論したが、裁判所が和解案を示し、合意に至ったという。

和解成立後、園児の父親(40)は
「保育園側は再発防止策を徹底してほしい」と要望。
一方、神戸保育園は「今後もできる限りの
対応をしていきたい」とし、
神戸市建設局は「公園管理上の責任があると認識し、
誠意ある対応に努めてきた。
園側との調整に時間がかかったが
和解に至り、よかった」とコメントした。
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