節分の豆 子どもの窒息に注意


NHK NEWS WEB
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3日は節分です。豆まきなどの行事が行われますが、
毎年、小さな子どもが
気管支に豆を詰まらせる事故が起きていることから、
子どもの事故に詳しい専門家は、
家庭での豆まきに十分注意するよう呼びかけています。

子どもの専門医療機関、国立成育医療研究センターによりますと、
気管支に物を詰まらせてセンターを受診した子どもは、
去年までの8年間で65人で、14%に当たる9人の原因は
乾燥させた大豆でした。
詳しく調べたところ、事故が起きた時期は2月が7件で、
すべて節分の豆まきに関連していたということで、
子どもの年齢は生後9か月から4歳でした。
このうち1歳の男の子は、豆を口に入れたあと激しくせき込み、
「ゼーゼー」という呼吸が2日間続いたため、
不審に思った保護者が受診させ、
気管支に豆が詰まっていることが分かったということです。
詰まったままにしておくと肺炎で死亡する危険があったため、
緊急に豆を取り出しましたが、全身麻酔をして酸素を送りながら
内視鏡の一種を使って豆を捜す
難易度の高い治療になったということです。
こうしたケースは、毎年この時期に各地で報告されるということで、
子どもの事故に詳しい小児科医の山中龍宏さんは
「健康を願う節分の行事で同じような事故が
繰り返される皮肉な状況にある。
豆をかみ砕くことができない幼い子どもがいる家庭では、
部屋の中での豆まきを避けるなど、
十分注意してほしい」と呼びかけています。
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