立川市’12予算案 夏休み限定学童保育 子育て支援 小学校の校舎を活用


東京新聞
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学童保育所に通えない待機児童対策として、
立川市は新年度の夏休み、
小学校の校舎を利用した一時保育
「サマー学童保育所」を初めて実施する。
学校の授業がない夏休みは、
日中も子どもの面倒をみる必要があるため
学童保育の需要が高く、一時保育で
就労と子育てを支援する。
市は二十日発表した新年度当初予算案に
開設費二百万円を盛り込んだ。 (堀祐太郎)

同市の学童保育所は定員約千五百人に対して、
新年度は待機児童が約百五十人に上る見込み。
一方、需要が高い夏を過ぎると、
学童保育所を退所するケースも多い。

こうした家庭の子どもに夏休み限定の
学童保育所を利用してもらうことで、
幅広い児童の受け入れを目指す。
同様の取り組みは二〇〇九年度から
東大和市でも行われている。

計画では、市内でも特に待機児童が多い
市立第二小学校(同市曙町)で、
七月二十三日~八月三十一日の月~金曜日に開設し、
学区外の児童も受け入れる予定。

市立の学童保育所の職員が交代で保育にあたる。
利用料は期間を通じて一人当たり約六千円を見込む。

また、市役所旧庁舎(同市錦町)を新年度、
乳幼児の一時預かりや障害児向けの相談業務などを行う
総合的な子育て支援拠点として整備する。
清水庄平市長は、「子育て支援はまちづくりの基本。
若い世帯の定住化を狙っていきたい」と説明した。

一方、清水市長が公約している清掃工場の建て替え候補地の
決定期限は新年度末で、残り約一年となったが、
移転先の計画策定などに関わる費用は計上しなかった。
清水市長は「政治判断で決める」とした。
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