浪江の子ども「別に暮らす家族いる」5割


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東京電力福島第1原発事故で、
全住民が避難している福島県浪江町が
小中学生全員にアンケートをした結果、
回答した子どもの半数は家族が
別々に暮らしている実態が明らかになった。

町は警戒区域と計画的避難区域に指定されており、
役場移転先の同県二本松市で開かれた
復興検討委員会で20日、報告された。

アンケートは1月、震災当時、町に住民票があり、
現在小中学生の全1697人に実施し、
70・1%の1190人が回答した。

「別の場所に住んでいる家族がいるか」との問いに
49・0%が「いる」と回答した。
町によると、父親が仕事のため
別に暮らしているケースが多いという。
子ども自身の県外避難は39・6%だった。

生活で困っていること(複数回答可)では、
「友達と会えなくなった」が78・7%と最多で、
「家が狭い」が54・9%、
「また地震や津波がこないか不安」が51・4%と続いた。

町長への願いを書く欄には
「町に帰りたい」「友達に会いたい」といった記述が多かった。

町民や有識者で構成する検討委員からは
「子どもの声を復興に反映していかなければいけない」
との声が相次いだ。検討委は本年度内に
復興ビジョンをまとめる。(共同)
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